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2011年12月23日
ダイアログ・イン・ザ・ダーク

Vol.3 まっくら闇で体験する「夏のインターンシッププログラム」開催報告会!

暗闇での体験を通して、コミュニケーションや感覚への様々な気づきを与えてくれる、全く新しいソーシャル・エンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(以下DID)」。1989年にドイツで生まれ、全世界で600万人を超える人々が体験しているイベントです。日本では1999年以降、NPO法人ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンによって、現在に至るまで開催が継続して続けられています。代表の金井さん、スタッフとして長く働く松村さん、川端さんへのインタビューを経てお送りしてきたダイアログインタビューのVol.3は、今年初の試みとして行なわれた、夏のインターンシップ報告会です。

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代表の金井氏が、まずは今回のインターンシップについて話をしました。

視覚障がい者の雇用や職域の拡大を目指し、障がいの有無に関わらず全ての学生が就業体験をする機会を持てるようにと去る8月1日~8月31日にかけて行なわれたインターンシップ。目が見える学生と目が見えない学生が共に働き、彼らの目に映ったものはなんだったんでしょう?

この日はインターンシップに参加した、全国各地から意欲溢れる15人のメンバーが集まりました。まずはそれぞれが感じたことを1人ずつ発表。続いて2人1組となって10分間お互いに感じたことについて話し合い、それぞれのパートナーが言ったことをみんなに伝えていきました。
※AさんがBさんの言ったことを伝え、BさんがAさんの言ったことを伝えるという形式

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2人1組となって、今回の活動で感じたことや思ったことを10分間話し合うトークタイム。

ここでは、みなさんの率直な感想をそのままお伝えするため、それぞれの言葉をそのままご紹介していきます。


<今回の経験を通じて感じたことは?>

バンさん:
今までは自分のやるべきことをするのが働くということであり、歯車の一つという認識がありましたが、ただやる...ではなく、すべての人にとってよりよいモノでなければならない=よりよいものにしていく必要がある ということを感じました。

スズキさん:
スポーツクラブでバイトをしていたことがあります。接客って何?将来の夢って?と常に考えてきましたが、DIDの体験を通じて「やりたいことは仕事ではなく、こういうことを体験し、表現することなのだ」と気付きました。

モリさん:
働くことは、「自分の自立のため」という意識がありましたが、「誰かのために働く」こともあることを知り、またそれには通常以上の努力が必要なのだということを学びました。

ホソノさん:
「暗闇に入る」ということは、出口に向かって出るしかないということ。それはまるで時間のようだと感じました。暗闇で困っている人に声をかけてあげたり、助けてあげたりしてコミュニケーションをはかるDIDの体験で、時間の流れは目の見える人にも見えない人にも共通しているんだな...と思いました。

クボタさん:
コミュニケーションは言葉のキャッチボールだけでなく、意見や考えを交わすものであり、一方的に話すだけではないということを感じました。働く=お客さんとの触れ合いによって出てきたもの、それこそがコミュニケーションなんですね。

ツルイさん:
学校行事などに参加はしてきましたが、仕事の経験は初めて。人と触れ合うことで、自分の満足以上に「ゲストにどう満足してもらえるか?」ということを考えました。

カンノさん:
暗闇では声をかけあわないとスタッフ同士もぶつかってしまう...コミュニケーションの大切さを学びました。DIDなら見える人も見えない人もいて理解もあるから働いて満足を得ることができるかな、とも。

ニヘイさん:
働くことは難しいと思っていましたが、受付に立ち、お客様を笑顔で迎えるなど、実践を通じて「働くって基本こうなのかな?」と実感。当たり前のことを改めて学べた気がします。

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話しあった内容を発表。一人ひとりの話に、皆じっくりと耳を傾けていました。
まわりを囲むのはメンバーの親御さんや取材陣。

フエキさん:
最近、人同士が疎遠になり、コミュニケーションが無くなりつつある良くない風潮にあるんじゃないかと思うんですが、DIDでは「人に頼り、頼られる」コミュニケーションの世界が自然と出来あがっていて、いいなと思いました。DIDの外に出ても、助け合うことを忘れないようにしたいですし、そうするにはどうしたらいいかと考えます。

コバヤシさん:
コミュニケーションが苦手でした。始めは緊張ばかりでうまくいきませんでしが、だんだん会話ができ、輪が広がってコミュニケーションや輪の大切さを知り、苦手意識を克服できました!

ウエマツさん:
私はコミュニケーションが得意ではありませんでした。何かを伝えるにはどう表現すればいいのかということが経験を通して冷静に考えることができるようになり、理解をすることができました。最初は不安定だった人への接し方も、コミュニケーションを学ぶことでわかるようになりました。

ヨシダさん:
自分自身も働くことについて悩んでいましたが、接客が好きだったので参加しました。DIDの魅力は光を感じない世界を知ってもらえること。とても嬉しかったです。子供が暗闇に入り、楽しそうに過ごしていた姿から「コミュニケーションの原点」がわかった気がしました。

ハマザキさん:
沈黙のコミュニケーションを大切にしたいと思いました。今回の体験で、沈黙は怖いことじゃないということを知りました。それから働くことについては「反省はしても後悔をしない」ことを決意。失敗して反省したら、それは先に持ち越さずに乗り越えていきたいと思います。

カタノさん:
働くことはお金を稼いで自立する手段であり、社会で認知されることだと思っていましたが、団体の中で働くために「伝える」ことがとても大切であり、それが新しいコミュニケーションに繋がるということを知りました。自分のできることを精一杯やりたいと思います。

タニグチさん:
バー(DIDのプログラム内の)で働いていました。人は暗闇では素直になります。将来の夢を語ったり、過去の辛いことを話したり。環境もコミュニケーションに影響を与えるものなのだなと感じました。

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厳しい就職戦線の現状についての話を真剣に聴きます。


さぁ、これを読んだみなさんが感じたことは何だったでしょうか?
この後、ビジネスコンサルタントの方が仕事とコミュニケーションについて、就職のために求められること、社会とは?といった話を、これから社会にでて仕事をする参加者に向けてストレートな口調で展開。就職のために企業軸で考えるのは大切だけど、無理に会社に自分を併せるよりも自分が生きていくテーマ上に合う企業を選ぶことこそが大事だということを、現実の言葉でしっかりと語りました。その後は修了証書の授与、記念撮影で報告会は終了。

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活動の最後はDIDから修了証書の授与。DIDのメンバーから手渡されて、皆嬉しそう。

DID初の試みとして、多くの注目を集めた夏のインターンシップ。当初の目的でもあった、「働くことの意味、さらには真の意味でのダイバーシティの理解を深める」ことが、今回の報告会でできていたのではないかと思います。

さて、こうして3回にわけてお届けしてきたダイアログ・イン・ザ・ダークの追いかけ特集。その先は、ぜひ実際に足を運び、ご自身で体験してみてください。インターン生達が夏を過ごした渋谷区外苑前の会場も、現在は季節も変わってダイアログ・イン・ザ・ダーククリスマスバージョンを開催中です。2012年1月7日からは新春バージョンが始まります。五感で色々な発見や気付きがあると思います。きっとあなたのこれからにも役立つと思いますよ。

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今回、全国からインターンシップに参加した15名のメンバー。


Dialog in the dark(ダイアログ・イン・ザ・ダーク)
http://www.dialoginthedark.com/
まっくらななかでのソーシャル・エンターテイメント

主催:特定非営利活動法人 ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン
東京都渋谷区神宮前2-8-2 レーサムビルB1F
電話番号:03-3479-9683
最寄り駅:銀座線「外苑前駅」徒歩10分、JR「千駄ヶ谷駅」徒歩13分

2011年7月28日 取材:さかぐち あや

~profile~
さかぐちあや(Aya Sakaguchi)
ライター&アジアンセラピスト。 OLにて3年過ごした後、「書くこと」を履歴に活動を始めて10数年。取材で出会った「Spice」の世界に魅せられバリ島で開眼!一気に東南アジアフリークになる。途中からフードコーディネーターやらコンテンツディレクターやらと尾ヒレ背ヒレが付き始め、現在はインドネシアを中心に、アジアのライフスタイルで心身を健康にする「アジアンセラピスト」と「書くこと関連」を並行して行なっている。

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